第125回 C-NET ひたち 俳句会を開催

 句会メンバーの大島興洋さんが東京深川の清澄庭園を訪問されたときの写真をお寄せいただきました。庭園には芭蕉の「古池や蛙飛びこむ水の音」の句碑があります。

東京深川の清澄庭園
東京深川の清澄庭園

 今月から萩谷孝さんが句会に参加されました。萩谷さんより入会の動機などご紹介いただきました。
〖萩谷さん記〗
 俳句は会社をリタイアした時、先輩に勧められ市内の句会に参加して始めました。皆さんとワイワイ話し合うのが楽しく続けてきましたが、昨年体調を崩し句会を退会しました。今回、内田さんから声をかけていただき、C-Netの会場が家から近く車に乗れなくなっても参加出来ることなどから入会しました。今後はわかり易く、感動を伝えられる句を目指して頑張ります。

9月の句会

  • 日 時 : 9月16日(水)13:40~16:00 句会
  • 場 所 : NPO法人コミュニティーNETひたち多賀事務所

小野先生の講話

今月は時間の都合で先生の講話はありませんでした。
投句(今月は32句)に対する先生のご指摘の一部を下記します。

  1. 今月の特選句「今朝の秋弓道場の木の名札」(高橋正さん) 
    季語が句意に合致して、弓道場に集まった人々のこれから修練に励むぞといった元気な情景が伝わってくる良い句。木の名札も効果的である。とのご講評です。
  2. 今月は集中豪雨被害、集団安全保障法案、世界の難民問題など時事問題を扱った句が多く見かけられました。
    俳句は季節感を背景に瞬間的な美しさ、余情を表現することを狙いとしている。17音の中で普遍性ある時事俳句を作るのは難しい。個人的な記録としては構わないが、時代を超えてなお多くの人の共感を得る句になりがたい。
  3. 説明的な表現、類似的な語句の重なりが多く見かけられる。少ない字数を活かすため、推敲が大事。何を述べるか、対象を絞って読み手に訴えること。

125回C-Netひたち俳句会結果

小野さとし先生選

特選 今朝の秋弓道場の木の名札
裏町に裏町の顔月見草 光 夫
鮮やかな珊瑚樹の実や誕生日 興 洋
新獣舎角を誇りの日本鹿 キミ子
声合はせ呼吸揃へて御輿舁 仁 志
耳奥に艦砲の音終戦日
鈴虫や二合の酒にほど酔ひて 芳 洲
すそ分けの渋皮煮となり戻りくる 典 男

文責 村山 典男

【 俳句会リーダー   櫻井 キミ子 】
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