第134回 C-NET ひたち 俳句会を開催

京都 哲学の道
 京都の哲学の道を歩いたことがあります。
銀閣寺から南に下って法然院→南禅寺→知恩院→八坂神社(円山公園)→高台院→清水寺まで。約6kmほどでしょうか。
哲学の道と言われるのは前半の3kmほどですが、小川沿いの静かな散策を楽しめます。
途中古寺、名刹や観光名所も多く、体力に合わせてある程度訪ねる場所を絞っておく必要がありそうです。車の喧騒を離れてゆっくり思索を巡らし、疲れたら茶店で古都のお菓子など楽しむこともできます。

6月の句会

  • 日 時 :6月15日(水)13:00~16:00 句会
  • 場 所 : NPO法人コミュニティーNETひたち多賀事務所

小野先生の講話

  今回は「説明句」を避けるについてのお話でした。俳句は世界一短文の詩ですので、説明の余地はない。説明を避ける工夫が重要です。
下記5句の中から説明をしていない2句を選びなさい。

  1. 昨日は雨今日梅雨明けの風晴るる
  2. 少年の頬引き締まり麦の秋
  3. 文鎮を載せて書く子や玉の汗
  4. 野辺の陽の都忘れの楚々とあり
  5. 夏燕斜めに進む渡し舟
   正解は2と5です。
  1.は天気予報の説明のように句全体が説明になっています。
  3.は文鎮は載せるものですし、玉の汗も景が重なります。
  4.は都忘れ自体が楚々としたものであり、情景がだぶった表現になります。
  これに対し2や5は表現に無駄な説明がなく、暗示的で奥の深さを感じさせます。
  句会メンバーは全員がほぼ正解でした。
  分かっているけど、つい念を押して説明してしまう。推敲が大事と反省しました。


134回C-Netひたち俳句会結果

小野さとし先生選

特選 不来方の石垣の反り草青む キミ子
準特選 征きしまま父の革靴黴にけり 芳 洲
震災の痕塀に残りて濃紫陽花
膝枕寝釈迦ときめて耳掃除 光 夫
家元の喜寿表彰の新茶かな
梅の実の色付き初むる散歩道 興 洋
零さむや酒注ぎ合ふて花樗 仁 志
仏壇の西瓜気になる合掌子  源 一
新緑の木漏れ日つづく寺巡り 典 男

文責 村山典男
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【 俳句会リーダー   櫻井 キミ子 】
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