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第48回 C-Netひたち 俳句会を開催
第48回 C-Netひたち俳句会

 4月に「万葉集を読む」会の旅で、九州、壱岐、対馬に行ってきました。大宰府は律令制で筑前の国に置かれた役所、九州、壱岐、対馬を管轄していた。大伴旅人、山上億良等と筑紫歌壇を形成した。菅原道真は左遷されそこで没した。朝廷は祟りを恐れて、天神として祀られた。現在は学問の神として親しまれている。道真が京の都を去る時に詠んだ「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」は有名。飛梅伝説の梅は小さな実をつけていました。
 壱岐、対馬は山と海の島であり、大陸文化とのつながりが多く、見て触れて、実感したことは、韓国までわずか49.5Km天気の良い日は釜山市の町並みが見えると言う。対馬の韓国展望所からは残念ながら春霞で見えませんでした。町の案内はハングル文字が多く、観光客の80~90%は韓国からと言う。また歴史的な和多都美神社は竜宮伝説が残されています。五つの鳥居のうち二つは海中にそびえ、潮の干満により様相が変わり、遠く神話の時代が偲ばせる神秘的なものでした。

4月の句会

・ 日時:4月15日(水)13:00~16:30  
・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
  
小野先生のお話
今月のお話は「俳句鑑賞と選句」のお話でした。
  1. 春の雪旧家の土間の湿りかな
  2. 花曇母の齢をとうに越す
  3. 春は曙近づいて来る櫂の音
  4. 沼の風春の息吹となりにけり
  5. 春うらら大きな樽と太き梁
 以上の句が紹介され、皆さんの鑑賞と選句、そして解説されました。
  1. 春の雪と湿りが即き過ぎ 
  2. 作者の感情は分るが、類想あり
  3. 明るくなってきた時、艪の音だけ この中では一番良い句
  4. 説明  
  5. 情景があやふや
 選句は作句と同じです。選句の良い人は、俳句も良いものが詠めます。

 第48回C-Netひたち俳句会結果

小野さとし先生選 
特選

古希迎へ目まぐるし日々桜かな

春寒や昼を灯して三夜尊 光夫
立ち上がる卯波の腹の真青なり 斐紗子
磯菜摘白亜紀層の親子かな 興洋
もみじ手にあんのはみだすさくら餅
ランドセル弾ませて行く花の下 芳洲
風向きの変わりし小道野水仙 要四郎
煌々と都心を染める桜の夜 典男
花の夜針より太き糸通す キミ子
                                  俳句会リーダー 桜井キミ子記

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