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第72回 C-Netひたち 俳句会を開催
第72回 C-Netひたち俳句会

 C-net句会も早いもので6年を迎え句会の前に、72回の記念食事会をしました。
 興洋さんが特選をまとめて下さいましたので、食事をしながら今までの句会のことや、俳句の話で盛り上がりました。
いろいろなことを思い出す特選集、良い記念になりました。読み返してみるとそれぞれ味のある好い句です。特選句それぞれにその時の思いが浮かんできます。皆さんの成長の跡が見える素晴らしいものです。
 東日本大震災の後、初めて袋田の滝、外大野のしだれ桜、沓掛峠の山桜を俳句仲間と吟行して来ました。雨の激しい日でした。水量の増した滝、芽吹の美しい山、桜も雨に打たれて重そうでした。沓掛峠の山桜は風雨激しく雨にけぶっていました。次の日4時半起床、雨が止んだので、沓掛峠の朝桜を見に行きました。洗われて朝日の射す桜は素晴らしく清清しいものでした。下に写真を掲示したページはクリック(あるいはスクロール)して見てください。「袋田の滝と沓掛峠の朝桜」の写真

4月の句会
・日時:4月20日(水)14:00~17:00 句会
    72回(6年)記念の食事会 13:00~14:00
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所 


小野先生の講話
 今月は『自然の真、文芸上の真について』のお話でした。
 水原秋桜子の「自然の真」と「文芸上の真」は昭和六年の「馬酔木」の十月号に掲載されたものですが、本論は現代俳句にとって最も重要な論文のひとつであると言われています。
 叙情についての話(自分の感情を述べる)。
 冬菊のまとふはおのがひかりのみ 秋桜子

 正岡 子規の写生論の本質は、日本の近代文学に多大な影響を及ぼした。客観的な描写に見えながらも意味の重層性を持ち、読者の想像力を喚起する力を持っている。
 糸瓜咲て痰のつまりし佛かな
 鶏頭の十四五本もありぬべし 子規
    
 高浜虚子「ホトトギス」の 理念となる「客観写生」「花鳥諷詠」を提唱したことで知られている。 
 遠山に日の当りたる枯野かな 虚子 

 上田五千石「畦(あぜ)」を創刊,主宰。「眼前直覚」により俳句の原点にたちもどることをとなえた。感動の整理、「いま」「ここ」に「われ」を置く、句作りの要諦。叙情を圧縮して型に閉じ込める。その中からあふれてくるもの。

第72回C-Netひたち俳句会結果

 小野さとし先生選

 特選  大地震や外に出てみれば春満月  芳 洲  
 ◎  道の辺の干されし磯菜春休み  斐紗子  
 ◎  片栗の花の群生光りをり  興 洋  
   桜咲く愛・感謝てふ墓碑のあり  キミ子  
   助手席のかすかな寝息夕桜    
   地を染める酒酒落落の落ち椿  光 夫  
   夕かじか女湯のれんの薄き文字  要四郎  
   花筏大海原へ急ぎ行く    
   余震続く桜も桃も咲きにけり  良 佳  
   梅の花つついて去るはなに鳥ぞ   源 一  
   春夕焼毀る屋根の青シート   典 男  
               

「袋田の滝と沓掛峠の朝桜」の写真 
         





俳句会リーダー 桜井キミ子記

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