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第73回 C-Netひたち 俳句会を開催
第73回 C-Netひたち俳句会

 震災から早2ヶ月が過ぎましたが、未だ収まらない余震と原発問題。被災地の東北地方の事を思いますと本当に心が痛みます。 安心した生活に戻れるのはいつになるのでしょう。
 5月13日定例吟行の日ですが、あまり遠くへは出かけるのが不安で、近くて歩いて行ける場所と言うことで、助川山市民の森へ行って来ました。昨日の雨が上がり緑の美しい青葉若葉が迎えてくれました。 躑躅も真っ盛りです。せせらぎ伝いに行くと、植物の写真と名前、説明の札があり、一輪草、二輪草、けまん草等、野茨が盛りでした。 以前と比べ植樹も進み大分整備されて来ました。山火事で焼けた木は倒れ原生林のように苔生していました。 ただ此処にも道の地割れ、崩落の赤土が見られました。
           → 「助川山市民の森」の写真

5月の句会
・日時:5月18日(水)14:00~17:00 
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所 

小野先生の講話
 今月は『擬人法について』のお話でした。
 擬人法とは、本来人格のない植物、動物、抽象的、観念的なものを、人間の行動、動作にして詠むこと。無生物を生物のように表現し、そこから見えてくるおかしさや、その方法でしか見えない実体を表現しようとする有効な表現法です。比喩の一種
 季語では山笑ふ、山眠る、逃水、山滴る、山招く、山呼ぶ等がある。
先人の良い例句
 ・ふるさとやどちらを見ても山笑ふ  正岡 子規
 ・囀りの中絶叫の鳥ありし       岡田 日郎
 ・曇ること忘れた空の雲雀かな    久保田 万太郎
 ・これ以上澄みなば水の傷つかん  上田 五千石
 ・雪降ると百済恋しき観世音     野見山 朱烏

第73回C-Netひたち俳句会結果
 小野さとし先生選

 特選  健診を終へて見上げる鯉のぼり  典 男  
 ◎  新緑に移る裏山余震あり    
 ◎  若葉出て若葉へ入る稚児の列  斐紗子  
   柿若葉ブルーシートの屋根続く  キミ子  
   新緑をゆらして峡のもみぢ橋  要四郎  
   山間にゆらぐ水面や田植え前  源 一  
   風評に流れぬ友の大いちご  芳 洲  
   新駅舎手の届きそうな春の海  興 洋  
   無為の日をゆとりとしたる春惜しむ  光 夫  
               

「助川山市民の森」公園の写真 
    
   
 公園の入り口  塩の道の馬力神
     

俳句会リーダー 桜井キミ子記

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