鈴木先生はご病気リハビリ中のため、メンバーの互選により実施しました。
先生からは書面にて、投句一覧表に選句、選評、添削をいただきました。
先生は「あせらずゆっくりとリハビリに励んでいる。句会の欠席申し訳ありません。」との近況報告をいただきました
鈴木信行先生 ご講話(文書にて)
命が輝いているとき、いい俳句ができる。情景のひろがりや人生の節目、表情がおもしろい。
そのときの自分の初めて出会った喜びを、季語に託して詠みましょう。
十人の人にとられるような句を作るな <芭蕉>。
たいへん難しいですが、これはという一人の人にとられるような句を作りましょう。春到来です。季語、句材はたくさんあります。
実感の句が多く、読んでいて楽しく嬉しくなりました。
◆鈴木信行先生選句◆
特選 | 沈丁の香に励まさる八十路かな | 芳 州 |
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特選 | 百段の雛のひとつに涙あり | 典 男 |
◎ | 立春の今日あれこれと目論見ぬ | 光 夫 |
〇 | 遊歩道を杖がゆっくり春の昼 | 興 洋 |
〇 | 雛祭り人形なくも老夫婦 | 正 |
〇 | 風光る波のきらめく鵜の岬 | キミ子 |
〇 | 出した足たたら踏ませし犬ふぐり | 仁 志 |
文責 村山 典男