第24回 C-Netひたち俳句会
桜も散り樹木が柔らかい芽吹きを見せ、なんとなく若やいだ気分になります。
4月21日で、NPO法人設立5周年を迎え、記念式典、懇親会が計画されています。皆さんでお祝い致しましょう。またこの季節は、吟行や写真撮影等出かけ易くなり、楽しみが増えます。
4月の句会
・ 日時:4月18日(水)13:00〜16:30
・ 場所:大久保交流センター404号室(多賀市民プラザ内)
小野先生のお話
今回は、「俳句は物に語らせる」のお話でした。
最近の俳句は深みのある句が少なくなっている。
17文字の器に満足に、物に託して述べる。 奇物沈思
・人生は悲喜こもごもや春を待つ 福永 法弘
これは、句ではあるが、直裁的で俳句ではないと言っている。
福永法弘が、始めの頃、独自俳句をしていた時の、我流俳句である。
良い句の例 として下記の俳句について、具体的にお話して頂来ました。
・菜の花や月は東に日は西に |
与謝 蕪村 |
・秋風や模様のちがふ皿二つ |
原 石鼎 |
・海に出て木枯らし帰るところなし |
山口 誓子 |
・草餅を焼く天平の色に焼く |
有馬 明人 |
・母すでに蓮の浮葉の寝嵩かな |
鷹羽 狩行 |
・秋の暮れ大魚の骨は海が引く |
西東 三鬼 |
・孫抱いて満ち来るものに青葉潮 |
小野 さとし |
第24回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
花びらが胸ポケットに夕ご飯
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正 |
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◎ |
機嫌よき朝の川音簗つくる |
斐紗子 |
◎ |
ささくれた手にみづみづし蕗の薹 |
光夫 |
◎ |
雨音に花が気になる夜明けかな |
淳 |
◎ |
押し合ひて広がりゆけり花筏 |
キミ子 |
○ |
爆笑のチューリップ群れ昼下がり |
芳洲 |
○ |
陽に向かひぱっと開きしチューリップ |
興洋 |
○ |
酒交わす齢同期の花の昼 |
典男 |
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