第27回 C-Netひたち俳句会
台風4号が去って、川の流れは静かになりましたが、増水により草がなぎ倒された跡は未だ残っています。地球温暖化によるものか、7月の台風にしては一番激しいものでした。また新潟中越地震もありました。被災者の皆様の早い復興を祈ります。
暑い日でしたが、今回もコミュニティNETひたち多賀事務所で、句会を行いました。
7月の句会
・ 日時:7月18日(水)14:00~16:30
・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生のお話
今回は、「俳句一物仕立て」のお話でした。一物仕立てとは、一句を一素材で作る俳句をいいます。季語を中心の素材として、一点集中して清明に詠む作法です。
一物仕立ての例句
良い句の例 として次の俳句について、具体的にお話して頂きました。
・をりとりてはらりとおもきすすきかな 飯田 蛇笏
・白露もこぼさぬ萩のうねり哉 芭 蕉
・昇降機静に雷の夜を昇る 西東 三鬼
・鳥のうち鷹に生まれし汝かな 橋本 鶏二
・しんしんと肺碧きまで海の旅 (無季) 篠原 鳳作
第27回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
海の日の風対策に追われけり
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興洋 |
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◎ |
点滴の中にも夏の夕日かな |
斐紗子 |
◎ |
一坪程校舎の隅の青田かな |
淳 |
◎ |
穂高より湧水走り花山葵 |
キミ子 |
◎ |
半夏生活けて茶室に一人座す |
正 |
◎ |
雨あがる終の色なる七変化 |
光夫 |
○ |
虫食いと諦めおりし球菜かな |
芳洲 |
○ |
蕎麦の花ふと古里を想ひけり |
典男 |
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