第31回 C-Netひたち俳句会
樹木の紅葉も日ごと深くなり、朝夕の冷え込みに震えるころとなりました。
皆様お変わりなくお元気でお過ごしのことと思います。
インフルエンザの予防注射はお済でしょうか。未だの方はお早めにどうぞお受けください。何かと忙しくなる季節です。うがいと手洗いで風邪の予防を致しましょう。
11月の句会
・ 日時:11月21日(水)14:00〜16:00
・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生のお話
今回は、11月の特選句についてのお話しでした。
A.秋の夜の寝息うかがう介護室 芳洲
B.秋の夜の寝息うかがう介護かな
B.としたらどうでしょうか?「かな」は詠嘆の感動で「介護なんだよなー」となり情が表面に出て、
「かな」では流れてしまう。「介護室」は情に溺れていない。
「寝息うかがう」、「うかがう介護室」は句またがりになっています。
親を詠んだ句で良いものは無いと言われていますが、この句は良い句です。
情は物に託して詠むと良いでしょう。
第31回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
石蕗の花白波寄せる鵜の岬
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正 |
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◎ |
旧道の旧家の構え柿たわわ |
光夫 |
◎ |
垣越しの柿の鈴生りまわり道 |
淳 |
◎ |
絵手紙のコスモス吹かれ鵙日和 |
斐紗子 |
◎ |
平潟や鮟鱇自慢の女将居り |
典男 |
◎ |
沖を向く家持像や雁渡し |
キミ子 |
○ |
気合でも抜けぬ手ごわき大根あり |
芳洲 |
○ |
奥久慈のりんごで癒しりんご風呂 |
興洋 |
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