第105回 C-Netひたち俳句会
1月12日、句友8名と冬晴れの1日を平沢官衙遺跡、筑波山神社、大御堂参拝、ケーブルカーで筑波山山頂へ、御幸ヵ原、女体山、小田城跡界隈の吟行に行って来ました。
平沢官衙遺跡は千年以上前の奈良・平安時代の筑波郡の役所跡です。昭和55年国史跡に指定、平成9年から6年をかけ往時の姿が復元されました。筑波颪の冷たい中に板倉、土壁双倉、校倉の三棟が有りました。筑波山神社、大御堂参拝、トンネルには氷柱、地面には6,7センチの真っ白な霜柱、山頂は風が尖り耳が切れそうな寒さでした。女体山からはスカイツリーと雪の富士山が見えました。素晴らしい眺望でした。
1月の句会
・日時:1月15日(水)13:00~16:30 句会
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は『お正月の句について』でした。
お正月はおめでたいので、楽しい句をつくりがちです。
またこれまでに沢山作られているので、類句が多くなります。
お正月の句の事例を下記します。参考にしてください。
・「めでたさも中くらいなり俺が春」 一茶
この位のめでたさが良い。あまりめでたさが強調されると余韻がなくなる。
・「元日はたったいちにち子ら孫ら」 和田五朗
事実を詠んでいるようで、裏に家族への思いやりが感じられる。
省略を効かして余分のことを言わず、読む人の感性にゆだねている。
・「一対といふ美しき松飾り」 宇田喜代子
一対が大事。一対に拘って松飾りの美しさを端的に表現。
・「晴天の山が押し合ふ初御空」 今瀬剛一
山が押し合ふという意表をつくことばで、情景を力強さく表現している。
・「家族より一芽多くて福寿草」 森田峠
もの(福寿草)に語らせて、読者にいろいろ想像させる余韻のある句。
( 典 男 記 )
105回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
夕焼けを全身に受け初筑波 |
正 |
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◎ |
和服にて正座で渡すお年玉 |
典 男 |
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◎ |
煙突の煙真直ぐ冬晴るる |
キミ子 |
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○ |
新年会ことばひらひらゆき交へり |
斐紗子 |
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○ |
交流会詩舞と仕舞の年忘 |
興 洋 |
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○ |
米寿とて常に青春寒椿 |
光 夫 |
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○ |
今日よりは則天去私と初御空 |
芳 洲 |
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