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第98回 C-Netひたち 俳句会を開催
第98回 C-Netひたち俳句会
 6月14日、句友10名と石岡方面を吟行して来ました。舟塚山古墳・常陸国総社宮・石岡の陣屋門・常陸国分寺尼寺跡・佐久の大杉・古民家(大場家)・常陸風土記の丘の獅子頭等廻って来ました。ボランティア・ガイドの岩田さんが半日付いて案内して下さいました。舟塚山古墳は、東国第二位、県内最大の規模を誇る。「佐久の大杉」は県指定天然記念物の推定樹齢1,300年と言われている。樹木医が一丸となり樹勢回復の治療に取り組み、特に土壌改良作業がされ、樹幹の亀裂部分に欠落防止に特殊な樹脂が使用され施工され樹勢回復しました。古民家(大場家)は八郷に多く残る美しい茅葺き屋根の「つくば流茅手(かやで)」と呼ばれる職人たちが、技を競って意匠を凝らした棟の端に竹の小口などで文様を描く「キリトビ」が印象に残りました。全国的にも美しい茅葺きといわれている。
 ・・・・・「石岡吟行」の写真へリンク

 6月の句会
 ・日時:6月19日(水)13:00~16:00  
 ・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所 

小野先生の講話
 今月は『東日本大震災の句について』についてでした。
関東大震災や阪神大震災があったが大震災の句を詠むのは難しいと言われている。
虚子はホトトギスに「大震災は俳句に詠めない」と書いている。
短歌は情を述べられるが俳句は十七文字で読者に想像してもらうことが大切である。
大震災についてはなかなか想像してもらうのは難しい。しかし東日本大震災についてはいろいろ詠まれている。以下の句は若い人の句が多いが感心した句である。
「水恐ろし水の尊し春に哭く」手島眞津子(朝日新聞俳壇で金子兜太の選)
「ねこそぎに奪って春の海静か」
「夏雲や生き残ることは生きること」佐々木達也(第14回俳句甲子園優秀作)
「瓦礫みな人間のもの犬ふぐり」高野ムツオ(多賀城在住 小熊座主宰)
「車にも仰臥という死春の月」高野ムツオ
「双子なら同じ死顔桃の花」照井 翠(釜石高校教諭、句集「竜宮」)
「なぜ生きるこれだけ神に叱られて」照井 翠
「ありしことみな陽炎ひの上のこと」照井 翠
直接震災のことを詠まなくても詠める
「涼しさは寂しさに似て原発災」さとし
小野先生の原発の句 俳人野中亮介さんがとってくれた。
            ( 大島 興洋 記 )


第98回C-Netひたち俳句会結果
 小野さとし先生選
特選  片足を流れの岩に芹洗ふ  光 夫  
 槐咲く旧国道へ回り道  正  
 断捨離を今年こそはと更衣 典 男  
 梁太き古民家であり蛇苺 キミ子  
 梅雨入りの一夜で変はる予報かな 源 一  
 梅雨晴や無精返上梅落とし 芳 洲  
 馬鈴薯の花へ真直ぐ雨降る日 斐紗子   
 梅雨晴れ間宿全室に朝日かな 興 洋    


「石岡吟行の写真」
     
 舟塚山古墳  古民家(大場家)  佐久の大杉


             【 俳句会リーダー 桜井 キミ子 記 】

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