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第99回 C-Netひたち 俳句会を開催
第99回 C-Netひたち俳句会
 C-Netひたち俳句会100回記念行事についてC-Netひたち俳句会は平成17年5月11日(水)に開始、8月で100回を迎えます。何か記念の行事をと言うことで、合同句集の出版、吟行会、祝賀会等、お話が出ました。

 どの様な句集にするか、一人何句にするか、俳句を通して感じたこと等、吟行会も一泊等の話も有りましたが体調、仕事の都合などもあり、8月は祝いの昼食会をすることになりました。具体的な話は昼食をしながら、句集発行の意見交換などをしましょう。と言うことになりました。

7月の句会
 
・日時:7月17日(水)13:00~16:00  
  ・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
 

野先生の講話
 今月は『無言館と大高霧海の俳句について』でした。
無言館は長野県上田市にある。戦没画学生の遺作を集めた美術館。窪島精一郎氏が5000万円を出して3年全国を走り回り、戦没者の遺された画家の絵を集めた。画家になることを一心に夢み、生きて帰って絵を描きたいと叫びながら死んでいった画学生たちの遺作を収蔵、展示している。

 野見山焼治福岡県に生まれ、東京美術学校を卒業と同時に応召した、戦後、再出発した復興洋画家。

大高霧海は俳誌「風の道」主宰。句集「無言館」上梓317句収集。志半ばで戦場に散った画学生の声が聞こえるようだ。若い時の絵は今も生きているようだ。
 大高霧海の句
 ・ ひぐらしの絶唱やまず筆供養
 ・ 団栗もまだまだ青し無言館
 ・ 絵筆より鉄砲重し終戦忌
 ・ 剣と絵筆肌身はなさず朴散華
 ・ 秋の風一枚の絵の鬼哭のせ
 ・ 木莬なけばいきし画学徒妣こふし

 矢島渚男選の句
 ・ 木莬もをり戦没画学生無言館
 ・ 妻たちはあの夏のまま無言館

第99回C-Netひたち俳句会結果
 小野さとし先生選

特選 旧道を見下ろす峠蕎麦の花 斐紗子  
太平洋へ明け放ちけり夏座敷 キミ子  
梅雨明けや看護科生の声弾む 芳 洲  
朝日射す岬の池や未草 興 洋  
梅雨あけし世界遺産の不二の山   
炎天や達磨大師もへの字貌  典 男  
傘一つ余分の軽し梅雨の旅   源 一  
嫁入船舳にさしてあやめ草 光 夫  


             【 俳句会リーダー 桜井 キミ子 記 】

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